椎名の日記帳

この物語はフィクションです。

あと一年

大学3年の2月の終わり頃に

親の離婚とか2年付き合った恋人と別れるとか単位を落として留年するとか、そういう色々が重なってしまって本当にしんどくて精神的に耐えられなくなって病んでいた。

大学の友達と会いたくなくて部屋から出なかったしご飯もほとんど食べなかった。ネットで毎日死に方を検索しては怖くなってやめる毎日。

何も出来なくなっていた。

 

しばらくして大学のゼミの先生から連絡が来た。

「⚪︎月×日ゼミの部屋にきて。」

大学に行くと友達がいるし

本当に行きたくなくてサボろうかと思ったが、それも出来なくて行った。

すると留年したもう一人のゼミ生がいた。

 

僕が来たのを確認すると

「1年暇じゃん!研究やろうや!!」

僕らのゼミはすでに研究を終えていたので新しい研究をやろうという事だろう。

だが、この傷心中のタイミングでそんな事言うか!?と思ったらつい笑ってしまった。

 

僕らは了承していないのに

「じゃあ次は△日ね!」と勝手に決めてしまった。

 

家に帰って後悔したが

「まぁどうせ家に居ても死にそうだからいいか」と思ってたらそこから週5日の毎週ゼミにくる羽目になった。

 

ゼミ以外の時間はほとんど部屋から出なかったが、ゼミで頭を使うと腹が減る。

仕方ないからコンビニへ買い物に行った。

どうせ死ぬなら金を残す必要がないなと思ってお菓子やらスイーツなど好き放題買った。

とても楽しかった。

すると「とりあえず1年生きてみるか」と思った。

 

そこから研究で海外に論文出したりして1年が経った。

いつ死んでもいいと思って生きていたらコレが結構楽で楽しい。

他人の目を気にする必要もないし好き放題出来る。

今まで人の目を気にしてやらなかったピアスを開けたり派手な服を着たり何でも出来た。

 

「結構楽しかったからもう1年生きてみようかな」

と思ってそこからもうすぐ1年経つ。

この1年も色々やった。

1人旅で大阪とか東京も行ったし金髪にもした。お洒落なピアスも付けた。

 

今でも「いつ死んでもいい」とは思っているけど今年は死ぬのはやめておこうかなと思っている。

 

 

もう1年生きてみようかな。