椎名の日記帳

この物語はフィクションです。

メサイアコンプレックス

メサイアコンプレックスって知ってる?

メサイアは「メシア(救世主)」の事。

メサイアコンプレックスとは自分を満たしたいから誰かを助ける人の事をこういうらしい。

 

劣等感や自己肯定感の低さが原因だという。

確かに僕はずっと周りの友達と比べられて劣等感を感じながら過ごしてきた。

「お前は下手だよな〜(笑)」とか言われても、いつも笑って流していたがそういうのは頭の中にずっと溜まっていく。

 

メサイアコンプレックスという言葉を知った時に納得した。

「誰かを助ける事で自分が良い人であると認識したい。」

その通りだった。

 

僕はこれが行き過ぎて

親切の押し売りをしてしまったことがある。

 

僕は大学生で当時付き合っていた恋人は頼まれると断れない人だったので何でも引き受けてきた。

あまりに忙しく睡眠時間を削ってやっていた。

僕は「手伝おうか?」と言ったが「私が引き受けてきたものだから」と断った。

それでも一人で何でもやっていたので

「だったら断ればいいじゃん。」「他の人がやればいいことでしょ。」

と僕は助言をしたつもりだった。

(実際にはもっと色々言ってるし、色々動いた。マジでありがた迷惑。)

でもこれが間違いだった。

ただでさえ辛い状況なのにこんな事を言われて辛かったのだと思う。

 

僕はただ救いたかった。

辛い状況から助けだしてあげたかった。

 

でも相手からしたらただのお節介。

あんな言葉をかけなきゃよかった。

ただただ優しく見守ってあげてりゃよかった。

 

この事に気づけたのは

色んな出来事が重なって僕が病んでからだ。

あの時の傲慢さに気づけてればよかったな。

 

もう別れてから数年経つので

未練はないけど後悔はしている。

 

行き過ぎた人助けの気持ちは

お節介になるよ。

メサイアコンプレックスにはお気を付けて。